なぜ口臭の予防と対策には唾液が必要なのか?
口臭の対策本やネットで情報を検索すると必ずと言っていいほど唾液を増やすようにと書かれており、口臭対策グッズでも唾液を増やすグッズが多くあります。では、今更ですがなぜ口臭対策には唾液が欠かせないのでしょうか?
唾液が少なくなると…
唾液は強い洗浄・殺菌作用があり、口の中の細菌の増殖を抑える効果があります。逆に唾液が減少し、口の中が乾燥すると口の中の細菌が爆発的に増え口臭が発生します。
唾液は諸刃の剣!?
唾液は口臭対策には欠かせないと言われていますが、実は「諸刃の剣」なんです!
同じ唾液でも起床後などの「ネバネバ唾液」は唾液中の酸素が不足しており嫌気性菌が増殖、口臭となる物質を作っています。
逆に食後などの「サラサラ唾液」が多い状態では唾液中に酸素が多くあり、酵素や好気性菌が活発に活動し臭いの元を分解し、口の中を綺麗にしてくれます!
では、どうすれば「ネバネバ唾液」の発生を減らし「サラサラ唾液」を増やすことができるのでしょうか?
ネバネバ唾液をサラサラ唾液に変える方法
朝起きると口の中が乾燥していますよね?口の中が乾燥すると唾液の中の水分が減りネバネバ唾液が出来上がります。
逆にサラサラ唾液は水分を多く含んでおり口の中を隅々まで洗浄・殺菌してくれます!
この「サラサラ唾液」が豊富な状態ををキープできれば生理的な口臭はほぼ抑えられます。
口の中が乾燥すると「ネバネバ唾液」が発生しますが、なぜ口の中は乾燥してしまうのでしょうか?
口の中が乾燥する原因
睡眠
睡眠中は唾液が必要ありませんので分泌が減ります。また、睡眠時は多くの方が口呼吸となりますので自然と乾燥します。
緊張、ストレス、体調不良、疲労
緊張やストレス、体調不良、疲労などの状態は唾液分泌腺の働きを低下させ、唾液の分泌量を減少させます。
老化
年齢とともに唾液分泌腺が委縮し、唾液の分泌量が減少します。
口呼吸
唾液の分泌量が減るだけでなく、唾液内の水分自体も蒸発し、口の中が乾燥します。
タバコ
口の中の粘膜の表面にタールが付着し、唾液の分泌量を低下させます。また、タールは歯や歯茎にも付着し、虫歯や歯周病にもなりやすくなります。
嚙む回数が少ない
良く噛むと舌が動き、唾液の分泌が促進されますが嚙む回数が少なければ口の中に食べ物が滞在する時間も減るため唾液の分泌量も少なくなります。
薬の服用
降圧剤や風邪薬には口内乾燥を引き起こす副作用のあるものもあるので注意が必要です。
コーヒー
コーヒーに含まれているカフェインは唾液の分泌量を低下させます。
唾液を増やす方法
こまめな水分補給
体内で唾液の元となる水分が不足すると、もちろん唾液の分泌量も減少します。水分はこまめに補給しましょう!
量で言うと1日1.5リットルが目安となります。
鼻呼吸
習慣なので改善は大変ですが、口呼吸は口臭の原因となるだけでなく、周囲に口臭を撒き散らすことにもなりかねませんので是非とも改善しましょう!
よく噛んで食べる
良く噛むことは、自律神経を活性化させ唾液の分泌を促進させます。 一口で約30回ほど嚙むようにしましょう!
ガムを嚙む
口に食べ物があると自然と唾液が分泌されます。
ガムはキシリトール(天然の甘味料なので虫歯菌のエサにならない)か、リカルデント(歯を再石灰化する)がオススメです!
酸っぱいものを食べる
梅干しやレモンなどの酸味のあるものを食べると唾液の分泌量が増加します。
口臭対策グッズを使う
口臭対策グッズの中には唾液の分泌を促すものがあります。
管理人が使っている「スーパークリッシュ」などがオススメです!
唾液腺をマッサージする
頬から顎にかけて位置する唾液腺をマッサージすることにより唾液の分泌量を増やすことができます。