口臭は自分では感じにくいと言われています。それゆえ、実は強い口臭があるにも関わらず自分で自覚していない人もいれば、強い口臭など無いのに口臭があるように感じてしまう自臭症なるものまであります。
自分の口臭は、自分自身では「わかりにくい」だけで決してわからない訳ではありません。
不安なら「とりあえずやってみる」というのも手です。とは言っても方法もいろいろとありますので、今回は代表的な口臭のチェック方法をいくつか紹介してみたいと思います!
1.口臭チェッカー・口臭測定器でチェックする方法
実は自分で口臭を測定できる機械「口臭チェッカー」というものがあります。価格は2〜4千円と意外とリーズナブルです!
口臭の主成分のメチルメルカプタン、硫化水素、ジメチルサルファイドなどの成分を検知し、口臭の強さに応じて4〜6段階のレベルに分類してくれます。ただ、自分で明らかに口臭に変化があっても結果が同じだったりするようで少々信憑性に欠けるようです。
あくまでも目安だと思っておいた方が良さそうですね!
2.スマホのアプリなどでチェックする方法
最近では口臭をチェックするためのスマホアプリが誕生しています。ただ、iPhoneにもアンドロイドにも呼気などの気体を分析する機能などは備わっていないので、どのアプリもアンケート方式での検査となっており、日頃の生活習慣などから口臭が発生しやすいかどうかの危険度などを示唆してくれます。
ただ、質問の数なども限られているので最もあてにならない方法といえるでしょう。
3.ビニール袋、ポリ袋でチェックする方法
- 同じ袋を2つ用意し、片方には普通の空気を入れます。
- もう片方は空気を抜き自分の呼気を入れます。
- 30秒ほどしてから大きく深呼吸し両方を嗅ぎ比べます。
この方法を実際に管理人が実践してみましたが、スーパーの袋だったということもあり若干土のようなニオイがしました。おそらく野菜を入れていたので野菜のニオイが残っていたのかもしれません。しかも、やはり自分の呼気は自分ではイマイチ臭いのかどうかわからず結局このニオイが正確なのかどうか判断ができませんでした。
袋にもビニールやポリ素材等の「袋本来の臭い」があり、それらの臭いが邪魔になり正しい判断ができないことがあるので注意が必要です。
4.舌(舌苔)でチェックする方法
人間の舌には「舌苔(ぜったい)」と呼ばれるものがあります。鏡で自分の舌を見てみてください!誰しもが舌の表面に少なからず白っぽくなっている部分があるはずです。
この「舌苔(ぜったい)」は量や色が体調によって変化しますが、健康な人間でも少なからず絶対にあります!舌苔(ぜったい)だけに…笑
実はこの舌苔が口臭の原因になっている場合があるので、しっかりチェックしておきましょう!舌苔は健康な人でもついているものでちょっと白っぽくなっているからといって躍起になって除去する必要はありません。ただ、舌苔の正体は食べ物や飲み物が残ったものや細菌の死骸などで決して良いものではありません。
普通に生活していればそこまで分厚くなることはありませんが、もし分厚くなってしまった場合は口臭の原因にもなりますので注意が必要です。
自分の舌苔が臭っているかどうか調べる際はティッシュを使い舌の表面をやさしく擦り、そのニオイを嗅ぎます。これも自分ではイマイチ判断できない場合がありますので家族や友人に嗅いでもらうと正確な判断ができます。
この絶対は舌ブラシで除去する方法がありますが、舌ブラシを使ってその日をしのいでもしばらくするとすぐに元どおりになってしまいますので根本的な改善にはつながりません。
絶対は日頃の生活習慣や何かの病気のサインだったりしますので舌苔が分厚くなってしまって元に戻らない場合は歯科医院に相談してみると良いでしょう。
5.歯垢でチェックする方法
歯の隙間や歯周ポケットにたまっている歯垢、実は細菌の塊なんです。歯垢は虫歯の原因にもなりますし、歯周病や歯肉炎など口腔内の様々な病気の原因になります。当然、虫歯や歯周病は口臭の大きな原因になります。そして、この歯垢自体が溜まることによって口臭にも悪影響を及ぼします。
歯垢はほんのちょっとの量でも億単位の細菌が潜んでおり、食べ物や飲み物の食べカスを栄養としています。よく甘いお菓子などを食べた後に口の中が酸っぱくなることがあると思いますが、それは歯の隙間の歯垢や舌苔に潜んでいる細菌がお菓子やジュースのに含まれる糖質を分解し、酢(酸)を作っているからなんです。
食べ物を食べた後に「なんか口の中が酸っぱい気がする」という時は口臭もすっぱいニオイになるので注意が必要です。歯垢は食べ物を食べて半日経たないうちに作られますが、食後にしっかりと歯磨きを行うことにより生成される歯垢の量を最小限に抑えることができます。
稀に歯を磨かずマウスウォッシュだけで済ます方がいますが、歯垢は粘り気が強く口をゆすいだりマウスウォッシュを使用するだけでは落ちませんので歯ブラシを使って歯を磨くようにしましょう。
また、歯垢は唾液の量によっても付着する量が変わってきます。加齢により唾液腺が衰え、唾液の量が減ると歯垢が溜まりやすくなってしまいます。お年寄りの方に口が臭い方が多いのはこういった唾液の量が大きく関係しているのです。
ほとんどの歯科医院では保険を使って歯垢や歯石の除去ができますので定期的に歯科医院で除去してもらうことにより、歯垢が多量にたまることを防ぐことができます。
自分の歯垢が臭っているかどうか確認する際はデンタルフロスや歯間ブラシを使い採取し、臭いを嗅いでみると良いでしょう。
6.唾液をチェックする方法
唾液は健康な方でも多少の臭いはしますが、特に臭いが強くなるタイミングがあります。
それは、唾液の味や質に変化があった場合が多くあり、唾液が酸っぱい味になっている場合は唾液が酸性になっています。特に甘い食べ物を食べた後などに多いのが特長です。
逆に苦い味になっている場合は唾液そのものが口臭の原因になっている可能性がありますので注意が必要です。
自分の唾液にネバつきなどを感じた場合は体内の水分が足りていない可能性があり、口臭が強くなっている可能性が高いので注意しましょう。スポーツをした時は汗をかいて体内の水分量が減る上、呼吸が荒くなり口呼吸になるので必然的に口の中が乾燥しネバネバします。
チェックの方法は非常に簡単です。まず、片方の手のひらを舐めて30秒ほど待ちます。そして、舐めていない方の手を嗅いでから舐めた方の手を嗅いでみましょう。左右の手の臭いにあまりにも差があるようでしたら口臭がある可能性が高いです。
この場合もビーニール袋と同様、手の平の臭いが邪魔になるのでその点は気を付けましょう。
7.マスクでチェックする方法
マスクを着けた状態でマスクに息を吹きかけるように大きく息を吐いてください。マスクを湿らせるくらい何度か息を吐いたら、一瞬マスクを外し、鼻からマスクの外の空気を吸います。その後、間を空けず鼻でマスクの臭いを嗅いでみましょう。
マスクから強烈な臭いがしたら口臭がある可能性があります。
マスク自体にはニオイは少ないのでビニール袋や手のひらで調べるよりは多少正確にチェックすることができます。ただ、これも自分のニオイを嗅ぐことに変わりはないので本来のニオイよりは薄く感じてしまったりする傾向があります。
マスクを使った一番良い方法は自分が丸一日使ったマスクを家族や友人など自分以外の人に嗅いでもらうことです。自分が1日使ったマスクを嗅がれるのはとても恥ずかしい気持ちになりますし、嗅ぐ側も気持ちの良いものではありませんが他人の鼻を使う以上に正しい情報はありません。
歯医者や口臭外来などの病院で専門の機器を使っての検査
行きつけの歯医者さんなどがあれば検査のついでに相談してみるのも良いかもしれません。歯科医院の先生であれば本人のためにも嘘はつかないはずです。
ただ、本当に口臭があるのか?どれくらい臭っているのか?を知りたい場合は「口臭外来」などの専門の病院での検査がオススメです。
口臭外来では画像にあるような専門の機器を用いて、唾液や菌、息(呼気)などを徹底的に調べることができます。
その他にも専門の医師による官能検査(鼻を使った検査)により口臭を正確に判断することが可能です。東京もしくは大阪にお住いの方であれば「バイオクリニック」の初回無料検査の利用がオススメです。
バイオクリニックでは初回の検査が無料で受けられるため、自分の口臭に不安がある際に気軽に受診することが可能です。
【まとめと注意点】最も確実な口臭のチェック方法とは?
1〜7のチェック方法において一つ注意点があります。それは、チェックしているのが自分の口臭ということです。自分の呼気というのは常時自分で嗅いでいる訳ですから、当然臭いに慣れてしまっており臭いを感じにくくなっています。
そのため、微量な口臭だと感じ取れなかったり、強目の口臭でも弱めに感じてしまったりしてしまうことがあります。
そうすると他人からすれば許容範囲以上の口臭でも「ちょっと臭う気がするけどこれくらいなら大丈夫かな?(⌒-⌒; )」なんてことになってしまうことにもなりかねません。
また、今回7つのチェック方法をご紹介しましたが、どれも100%正確というわけではありません。
管理人として「一番オススメのチェック方法はやはり信頼できる人に直接嗅いでもらう」もしくは「口臭外来などの専門医の受診」に他なりません。
やはり人間の鼻で調べてもらうのが一番確実なのは言うまでもありません。なんせ口臭を発するのが人間なら、口臭を嫌がるのも人間なのですから。